トレーニングメニューの捉え方。

この後スケーティングの練習があります!

 

今日は競技練習の前にトレーニングに来院されたHくん。

 

競技練習の開始時刻・予定されている競技練習の概要をお聞きして、現在の時刻から選手の回復時間を考慮したトレーニングメニューを提供させていただきました。

 

印象としては少し物足りない感じだったと思います。

 

競技練習を後に控えていない場合のトレーニングメニューは「追い込む」ということが可能ですが、後に競技練習が控えている場合はそういうわけにはいきません。

 

競技選手として最も重視すべきは競技練習です。

 

競技練習の場にいかにいい状態で立っていられるかということが最も大切です。当たり前ですよね。(^_^)v

 

多くの競技で見られる現象ですが、高校生くらいになってウエイトトレーニングを始めた時、最初は身体の変化が大きいものですから、ウエイトトレーニングが楽しくなってどんどん自分を苛め抜く。

 

これはこれで悪いことではありません。

 

しかし、ウエイトトレーニングをやりすぎて競技練習での動作に支障が出てきているような場合でもそれを問題視することなく「ウエイトやったから、重いんだよね。(しょうがないよね。)」というようなおかしな感覚になる選手が予想以上に多くいます。

 

あなたはボディビルダーになるつもりですか?

 

あなたはサッカー選手じゃないの?

野球選手じゃないの?

フィギュアスケーターじゃないの?

 

もう一度言いますが、最も大切なのは競技練習です。

 

サッカー選手が練習中に走る動作が鈍い。

野球選手が肩に緊張を抱えた状態で競技練習に入る。

ジャンプ練習を控えたフィギュアスケーターが瞬発系の消耗した状態で氷の上に立つ。

 

こんな状態で新しい技術が身につきますか?

 

 

身体にどのような負荷をかけてどのような反応を引き出したいのか?

 

競技練習は「脳」に運動プログラムを構築するために行います。

 

瞬発系に負荷をかけたメニュー設定では瞬発力が向上します。

持久系に負荷をかけたメニュー設定では持久力が向上します。

筋肉を肥大させるための負荷設定をすれば筋肉は大きくなります。

筋肉のサイズを大きくすることなく出力を上げるための負荷設定をすればそうなります。

 

「今」あなたは何の負荷を自分の身体に対してかけているのですか?

 

このような問いかけにきちんと答えられる状態でトレーニングに臨んでいる選手はトレーニングの効果を評価する能力が向上し、自分の身体の特性をいち早くつかむことが出来るでしょう。

 

「追い込む」=「へとへとになるまで運動させ続ける」

 

というような単純な思考でトレーニングに臨めば確実に負傷に繋がります。

 

 

目的を明確にして、その目的に応じた負荷がきちんとかかっているならば、必ずしもトレーニング終了時に倒れ込むようなことになる必要はないのです。

 

 

当然、「へとへとになるまで運動を続ける」というメニューもあります。

 

しかしそこには「〇〇に負荷をかけ、〇〇の能力を向上させるため」という

明確な根拠が必ず存在します。

 

目的に応じて「負荷のかけ方」・「休息の取り方」・「メニューの順序」など

すべてに意味があるのです。

 

このような事をジュニア世代から少しずつ学んでいけば、競技レベルが上がるに従って自分で考える事の出来る選手になります。

 

自分の身体の感覚は自分にしかわからないものですから、自分の身体といかに正確に対話できるかという能力はレベルが上がるほど要求されるでしょう。

 

そのための基礎作りはジュニア世代にやらなければ間に合いません。

 

 

羽生結弦選手。金メダル。素晴らしいですね。(^_-)-☆

 

素晴らしいコーチの助言を自分自身で細かいところまで消化して、

自分と徹底的に対話できる能力があるから、自分の身体能力を引き出せるのです。

 

自分と対話して「必要」ならば、どんな過酷なトレーニングにも立ち向かえる精神力。

これがあるから強くなるのです。

 

頑張れ!岡山のフィギュアスケーター!(^_^)v