久々に心を揺さぶられました。

学生スポーツ選手の心の成長は時に著しく進む。今日は感動させていただきました。(^^)v

 

市外より遠路はるばるトレーニングに来院された彼が向かっているのはパワーマックス。一見普通の室内自転車マシンですが、その名の通り、使い方を工夫することで選手の最大能力を向上させるマシンです。多くの競技でナショナルチームクラスでは多く採用されています。

 

当院のトレーニング方針は極めてシンプル。

 

「前回の全力の自分に勝ちなさい。全力を出せないなら来なくてよろしい。時間の無駄です。」

 

全力の自分を超える事を積み重ねていけば自ずと能力は向上します。

 

彼が来院された際、幸運にも(不運にも?)施術をする患者さんがいらっしゃらなかったため後方にて私がトレーニングを監督させていただきました。

 

何も言われずとも前回の自分の記録を上回る負荷を設定し、「おらぁぁぁぁ~~~!」と大声で自分自身を鼓舞し、限界の力に自ら挑戦しようとする心の強さ。久々に心を揺さぶられました。

 

やったことがある方はわかると思いますが、「限界に挑戦」は「言うは易く行うは難し」です。

 

トレーニング後、足は痙攣し、マシンから自分で降りる事もままならない状態になるのは珍しいことではありません。頭痛に襲われ、トレーニング後に嘔吐した選手も過去何名もいらっしゃいました。

 

本日も例にもれず、凄まじい状況になりましたが、彼は今回が初めてではありません。

 

これが凄いのです。

 

自分の限界まで追いこんだら身体がどういう状態になるか。本人は当然知っています。臀部から下肢全体に激痛が走り、しばらく身動きが取れない状態となります。トレーニング後、そのまま眠ってしまう選手もいます。(いわゆる氣絶というやつです。私も数回経験したことがありますが、感覚としては「昇天」という単語がピッタリです。)

 

トレーニング後にとんでもない状態になるのはわかっていて「あえて」挑戦する心の強さ。強くなる選手の一つの条件です。実際に、彼はお会いするたびに身体が逞しくなっており、明らかに変化を感じます。

 

「先生、実は今家で〇〇のトレーニングを始めたんです。そうしたら〇〇がだんだん出来るようになってきました。」とお話ししてくれました。自らの能力を自ら考えて向上させるという思考も身につけつつある。素晴らしいですね。

 

家が近所にある訳ではないので、当院にてトレーニングできる機会は月に数回と限られます。そのような環境においても毎回何か刺激を受け、自分自身の成長の為、自宅や競技の現場で自分自身を進化させようとしている姿勢を明らかに感じます。

 

「自分で考えている。」

 

これは強くなっていく選手の必須条件です。彼と最初にお会いしたときは身体の負傷の治療での来院だったこともあり、「力強い」という印象はなく、トレーニングを初めて行った時も失礼を承知で書かせていただくと「頼りない」という印象でした。

 

しかし、現在の彼には頼りなさはありません。自分の成長の為に何をするべきかを日々考え、試行錯誤を繰り返しながら生活していることがよくわかります。身体の変化を見ればわかります。

 

氣絶から復活し、次のトレーニングメニューに向かう前向きな姿に彼の大きな成長を感じました。

 

「目的が明確にある」という事は困難を超えていくための大切な要素ですね。

 

若い選手を見ていると、本当に学びが多いです。(^^)v