平和整骨院は予防医学に特化した施術所です。
怪我や病氣。これらは日々の生活を健康に送る上で出来るなら避けたいことである事は多くの皆さんに共通した感覚だと思います。
これらを避けるために「運動・栄養・休養」のバランスが大切である。・・・ということもご理解されている方は本当に多いです。
来院されている80歳の方の口から、「私はもう歳だから・・・」と怪我をして身体が弱った時に、このような言葉が出てしまう。これは仕方がありません。理解できます。加齢は誰にも止められません。
しかし、世の中を見渡してみると山登りやマラソンなどバリバリ運動されている80歳もいらっしゃるし、元氣な足取りで国内外の旅行をご夫婦で年に何度か楽しまれている方も沢山いらっしゃる。すばらしいですよね。皆さん、加齢はされているけれど、老化していないんですよね。
当院では「老化」というものを「細胞環境の劣化」と捉えます。人間は小さな細胞が何兆個も集まった生命体ですから、細胞の一つ一つが劣化すれば、その集合体である人間は衰える。それが老化です。
もちろん、加齢による細胞環境の劣化はある程度は仕方がない部分があるでしょう。それは理解できます。
しかし、年齢の割りに「細胞環境の劣化」が進んでいるなぁ・・・と見ていて感じる方々に共通しているのは「運動・栄養・休養」のバランスの乱れ。これには例外がありません。衰えるべくして、衰えている。
細胞を劣化させない方法。それはズバリ、細胞環境を整えること。それだけです。適度な運動。適度な栄養摂取。適度な休養。これらをちゃんと見直して自分の身体が老化していないかを定期的に確認する事は大切な事だと思います。
当然、「個人差」があるため、「適度」はそれぞれ違います。
アバウトな使われ方をしやすい「適度」という言葉をちゃんと「自分にとっての適度とは」を考えるキッカケとして心に留めておいていただき、当院での様々な実践を通して「自分の身体」を少しずつ知っていただければ幸いです。必要な情報提供は丁寧にさせていただきます。
先ほど、「衰えるべくして、衰えている。」という表現をさせていただきましたが、逆も然りで、「衰えていない人には衰えていない理由がある。」これも例外がありません。
その理由の中で大きな部分を占めるのが「定期的な運動習慣の有無」。これである事は疑いの余地がありません。
2019年の「平均寿命」は男性は81.4歳、女性は87.5歳。「健康寿命」は男性72.7歳、女性75.8歳です。
「平均寿命」と「健康寿命」の差が男性で約9年、女性で約12年。この期間は「介護が必要な期間」を示します。
多くの方にとって大切なのは「健康寿命」。つまり、「介護の必要がなく、健康的に日常生活が送れる期間」なのではないでしょうか。
ただ長生きするのではなく、元氣に長生きする。
当院にもこれを最重要視されている方が多くいらっしゃいます。健康は人生の土台。崩れてしまえば、何も出来なくなってしまうのです。私はまだ40代ですが、2023年に突然大きく体調を崩すという経験を経て、このことを痛感している次第です。
日常生活活動、いわゆるADL(activities of daily living)が低下すれば、日常生活に介助を要する要介護状態へ移行します。要介護になる原因の第1位は「認知症」、第2位は「脳血管障害」となっており、要支援の原因第1位は「関節疾患」、第2位は「高齢による衰弱」、第3位は「骨折・転倒」で、これらはすべてフレイルに関連しています。
最近は入院関連機能障害(hospitalizationーassociated disability:HAD)というものも注目されているようです。これは入院中の安静臥床によりADLが低下する事をいいます。つまり原因疾患によらない入院による機能障害です。この機能障害を引き起こす原因の主なものとして安静臥床による極端な運動不足による筋力低下など各種身体能力低下が挙げられます。
人間は動物です。
「動く」という前提で身体が構成されています。
植物のように根が生えて、地面から栄養を吸収することが出来れば「運動」の必要は無いのかもしれません。「うちの主人は家では動かない。もう根がはえてるから。」こんな小言をお聞きすることもありますが、実際に根が生えている人を私は見たことがありません。
動かずに生命を維持する方法は病院に入院されている患者さんを想像していただければなんとなくイメージが湧くのではないかと思います。点滴により血液中に栄養を常時補給しているから、最低限の栄養摂取は出来ています。でも、
「3日間入院したら歩けなくなった。」
こんなことを聞いたことがありませんか。これはなぜ起こるかというと、「運動しなくても栄養が保たれる状態」が続けば、動いて食べ物を探す必要がありませんから脳は「動く」ために必要な筋肉を不要なものと判断するからです。不要なものにはエネルギーを回すのは無駄ですからね。実に合理的です。この非情なまでの合理的判断の連続で我々は先祖代々命を繋いできたとも言えるのです。
臓器は使わなければ衰える。
筋肉は使わなければ衰える。考えなければボケる。血が通わなければ腐る。
これは皆さんご理解いただけていることだと思います。ただでさえ若い時に比べれば胃腸による消化吸収能力は低下し、身体で有効利用できるエネルギーが減少した中で「身体」はエネルギーの上手なやりくりを余儀なくされています。
維持費のかかる無駄な臓器に回すエネルギーはない。だから容赦無く削減する。
(利益に繋がらない活動をする部署に予算は回さない。まさに企業の維持・再建を託された剛腕社長の如しです。)
では負荷に対して抵抗するような運動をしている筋肉に対して、脳はどのように反応するでしょうか。
負荷に負ける事は生命の危機を意味しますから、当然脳はそれを許しません。可能な限り抵抗しますし、筋肉に対して弱体化は許さず、強化のためにエネルギーを送るという判断をするでしょう。
(将来を見据えて頑張って結果を出している。少しずつでも企業の利益となっている部署にはしっかりと予算をつけてくれる。剛腕社長はただの鬼ではないのです。)
自然治癒力を当たり前のように備えている身体の素晴らしいところは年齢に関係なく、適切な負荷をかけて運動すれば必ず筋肉は強化される。これはたとえ100歳であっても。トレーニング関係の論文でも発表されている事実です。
運動による大きなメリットの一つに「血流の改善」があります。
「血液」というと多くの方が「栄養素や酸素の運搬」というイメージを持たれているのですが、それらと同様に重要な役割として「老廃物の回収・除去」というものがあります。
運送会社のトラックのように毎日必要な細胞に必要な栄養を届けてくれるのも血液。感謝です。
ゴミ収集車のように定期的に細胞から不要物を回収してくれているのも血液。感謝です。
その血液の「流れ」が「血流」です。
これが滞ったらどうなりますか?
全国の運送会社とゴミ収集業者が一斉にストライキを起こしたら・・・。考えただけでゾッとしませんか?
運動不足はそんな状態を体内で引き起こすのです。
怪我もするし、病氣にもなる。これは納得できるのではないでしょうか。
トレーニングには「意識性の法則」というものがあります。
簡単にいうと、「どこの筋肉を強化しているかを意識して行う方が、意識せずになんとなく行う時に比べると明らかにトレーニング効果が上昇する。」というものです。
「意識」は当院では施術部門でも大いに活用しているため、この重要さについては疑いの余地がありません。
皆さんがお忙しい中、遠方より来院されて当院でトレーニングをされる時間には限りがあります。その時間を限りなく有効利用していただくために、「ちゃんと理解した上でトレーニングに臨んでいただく。」当院はこれを徹底しています。
必要であれば、解剖学の図や骨格模型を使用して「講義」のようなことも行います。それは理解して行うのと、そうでないのでは効果に差が生まれるからです。当院の院長は施術家として国家資格を保有し、トレーニング分野でもトレーニング指導の国際資格を取得し、40代となった今でも、日々氣功など内部のエネルギーを意識したトレーニング等を行なっている実践者です。まだまだ日々学ぶことばかりですが、学びを活かした様々な視点から、頂いたご質問にはおこたえさせていただけると思います。身体創りについての疑問・質問はお氣軽にどうぞ。
体力づくりで大切なのは「適切な負荷」である事は先ほどにも少し触れさせていただきました。
「ウォーキングが体にいいですよ。」
これには疑いの余地はありません。ウォーキングは素晴らしい運動です。
ですが「先生、ウォーキングしていても筋肉がついた感じがしないんだけど・・・」という質問がたまにあります。
このような質問はとてもアバウトなので当院ではこの言葉があらわす意味を明確にして共通認識を持てるようにしています。
まず、「筋肉がつく。」という感覚はどのような感覚を指しているのか。ボディビルダーのような見た目を求めているのに達成できていないのか、階段を登る動作が楽にならないのか。
いずれにしても「求める結果に対して負荷が軽すぎれば、期待した効果は得られない。」ということです。
適切な負荷とは、たとえば重りを持ち上げる運動の場合、「自分がちょっと頑張らないと持ち上がらない負荷」といったところでしょう。楽勝で持ち上げられる負荷よりはちょっと頑張らないといけない状況というのが大切です。
当院はトレーニング後のケアまで考慮したコース設定をさせていただいております。
ちょっと頑張らなくてはならない状況というのも、普段運動していない人からすると大変な負荷に感じる場合もあります。そのような負荷に対して身体が適応していく際にいわゆる「筋肉痛」のようなものが発生する場合があるのですが、当院ではトレーニング後の回復を促すための機器も完備しているので、多くの方がトレーニング後のケアまでされています。多くのプロアスリートを支えている高性能機器であるため、この機器だけを求めて定期的に通院されている方もいます。その機器の名前はハイチャージといいます。
トレーニングって毎日しないといけないの?
こんな質問をよく受けることがあります。
軽度な運動なら毎日行っても構いません。
しかし、身体に一定以上の負荷をかける運動は回復のことを考慮するならば毎日行うべきではありません。「運動による筋力強化は休養までがセットだから」です。回復を待たずにトレーニングをするということを続けると「オーバートレーニング症候群」という「筋力低下につながる疾患」につながる可能性もあるのです。頑張り屋さんに多い疾患でプロスポーツ選手にも起こりうるものなので注意が必要ですね。
当院では個人個人の基礎筋力を簡単な指標で数値化して院内のホワイトボードに記入させていただいています。それに基づいてトレーニングの負荷設定を行うので、常に個々に適切な負荷設定をさせていただける環境となっています。
決して、誰かと比べてという視点は持たず、言うなれば「前回の自分」と比べてどうか。こんな視点で皆さんトレーニングに臨まれています。当院では知らない方同士が一緒にトレーニングをすることもよくあるのですが、それぞれが応援しあって「前回の自分」を超えていこうと奮闘する姿は見ていて感動すら覚えます。
年齢を重ねれば重ねるほど、周囲の環境から様々な影響を受けやすくなり、体調も不安定になりがちです。
最近は私と同年代や少し若い方たちも体調の不安定を訴えられる方が増えてきたように感じます。
長引く暑さに代表される例年とは違った異常気象やワクチン後遺症など原因は様々考えられますが、体調不良の状態でトレーニングを行うことほど危険な事はありません。ですから、体調があまりよくない時などは負荷を極端に下げて、早めにハイチャージに移っていただいたり、無理せずハイチャージだけで回復重視の時間を過ごされる方もいらっしゃいます。
先ほどお伝えした通り、当院は決して無理はさせません。
でも、「出来るのにやらない。」というのは場合によっては許しません。
表現が怖いですね。(笑)
というのも、当院は整骨院であるため身体の機能改善のためにトレーニングに通われている方も多くいらっしゃいます。その目的達成のために必要なメニューを選択し、必要な負荷をかけるようなトレーニングを行なっていただくのですが、患者さんによっては「きつい。」と感じるトレーニングも少なくないようです。
専門家として「そのトレーニング、その負荷は必要である。そしてあなたにはそれを行う力があると前回までのトレーニングで客観的に証明できているにもかかわらず『しんどい(体調不良ではなく「めんどくさい」)から今日はやめておく』などは許しません。」ということです。
当院は金銭をお支払いいただいてトレーニングをしていただく場所です。効果が出ないとわかっているような運動指導はしたくないのです。
強くなる氣がない人に「いつか強くなりますよ。」と励ますのは嘘つきになりますから、私は嫌なのです。
「あなたは一生よくならない。」と、どこかの誰かさんが深く考えもせず適当に放った一言で激しく傷付けられたにも関わらず、不屈の精神でその状況を乗り越える姿を何人も見てきたので、開院以来このスタンスは崩したことがありません。
これがたまに「鬼軍曹」と呼ばれる所以なのだと思います。
当院ではトレーニング対象者の年齢については特に定めていません。老若男女、問題なしです。
実際に親子で来院されて、トレーニングされている方もいらっしゃいます。お母さんが継続的にトレーニングに通われていて、息子さんが「俺も行ってみる!」という事で来院を決められたそうです。
初の親子トレーニングの際にお母さんの「強さ」を目の当たりにした息子さんの驚いた顔はとても印象的でした。
「マジ?母さん、凄っ!俺、このトレーニング無理だわ!全然重りが持ち上げれん!」
今では、トレーニングを重ねた息子さんが逆転しましたけどね。男子ですから。ちゃんと鍛えればすぐに筋力アップしますからね。親子でお互いに励まし合いながらトレーニングされる姿は、見ていてとても微笑ましいものです。
今は高齢である方だけでなく、若年層にも体調不良の方が多いようですね。
なるべくしてなっている。
そうとしか言えませんね。「何でこんなに体調不良の人が多いのだろう?」という疑問すら湧かないほど、「なるべくしてなっている」という事です。先にも述べましたが
「細胞環境が悪化すれば必ず体調は崩れる。」
あらゆる年代の方々の細胞環境が悪化する要素が世の中に溢れている。もう、そこらじゅうです。
もっと恐ろしいのが、「細胞環境を悪化させるもの」がそのように認識されていない事。
「身体に悪いもの」という認識を持てなければ、それらを「避けよう!」とは思いませんから、当然それらの「身体に悪いもの」が周囲に満ちた生活を送ることになる。そうすれば、だんだんと身体は蝕まれていき、だんだんと体調が崩れていく。
これが「なるべくしてなっている」と言った理由です。上記のような生活を送っている限り、体調が改善する事はないでしょう。多くの場合、体調不良の原因は日常生活環境にあり、それを改善する事で体調改善のきっかけは掴める状況は多々あります。しかし、本人に原因がわからなければ行動に繋がりませんから、何の対策も取れないのです。
体調が悪い時は「身体に悪いもの」がもしかしたら自分の周りにあるのではないか。ちょっと考えてみよう。こんな視点を持つことが出来れば原因不明の体調不良はいくらか減らせるのではないでしょうか。
(身体に悪い食品の例:トランス脂肪酸と添加物まみれの食品。これらをまず日々の食事から排除する。その実践がまだ出来ていなくて体調の悪い方は是非とも実践してみてください。海外では将来の国民の健康被害が明らかであるため使用禁止とされているもの、提供することで店に罰則が課されるもの等が日本では普通にスーパーで買えるのです。知らなければ多くの人が買ってしまいます。売っているのですから。身体に悪いものがスーパーに並んでいるなんて思っていない人がまだまだ多いのです。もちろん食べた瞬間に死んだりするようなものは販売されていません。しかし、確実に細胞を蝕むものが堂々と販売されています。そんなものを常食していれば、体調は崩れるのが当然ですよね。海外では罰則付きで禁止されているものが、この国では地元のスーパーで堂々と販売されている。これが多くの方の体調不良の原因となっていると私は考えます。当院に来院された方にはほぼ全員、このようなお話をさせていただきます。身体の材料の品質は体調に直結するからです。体調を崩しても「自己責任」。ほんの少し学んで行動に移すだけで、防げる体調不良も多いのです。知っていれば、崩れなくていい体調も、知らないだけでどん底まで崩れるのです。その被害者が子供である場合は何とも言えません。彼らには多くの場合、選択権がないのです。親が学ばなければ、子供が壊れます。冒頭にあったような本が書店でズラリと並んでいる今のこの国の状況は私は異常だと思います。)
多くの方々がテレビや新聞といった「情報源」と呼ばれているものから「情報」と呼ばれるものを得ている時代です。そこに流される「情報(健康情報と呼ばれるものも含む)」を信じてみんなが同じように行動しているのになぜこんなに病人が多いのでしょう?なぜ、人口が激減するような事態になっているのでしょう?なぜ「身体の疲れを取る方法」が10代の方々に向けて書かれるような時代になっているのでしょう?
少しずつ考えてみることも大切だと思います。
長文に目を通して下さり、ありがとうございます。
当院はこんな感じの施術所であり、トレーニング施設です。
今回はひとまず当院の重視する「運動・栄養・休養」のうち、「運動」の部分だけを記述させていただきました。
(「栄養」も当院は非常に重視しているので「細胞環境における栄養の役割」・「細胞とは」など、不定期で情報発信の機会を設けています。各種測定機器による「今の身体の数値化」も行なっています。)
文章の冒頭に当院は「予防医学に特化した施術所」と書かせていただきました。
諸々の事情により「病氣にならない事」・「大怪我をしない事」の重要性が今ほど高まっている時代はないでしょう。
15年前の開業当初から日本という国はこのような国になるという予測のもとに「自分の身体は自分で創る(しかない)」という事でトレーニング指導や施術の実践、漫画ブログ(ホームページ下部にまとめてあります。)による各種情報提供なども行わせて頂いております。
当院が何かのお役に立てそうだという印象を持たれた方はお氣軽にご連絡ください。