本日の一言です。
「足を出す方向に癖がある?それは言われないと氣がつかなかったわ。」
「あっ、本当だ。この方向じゃないとやりにくいわ。」
良い氣付きでした。素晴らしいです。「体軸づくり」では下半身の強化とともに体軸を鍛えていくという方法で体に刺激を入れるため、単純なステップワークが多くのメニューで入ってきます。単純な動作ほど氣を付けておかなければ、
「間違った動作の繰り返しにより、怪我の危険性が高まる。」
というリスクを背負ってしまうことになります。これはダメです。上図は膝関節に付着している筋肉を内側、外側とも示したものですが、ご覧の通り多くの筋肉が付着しているのが分かりますね。
この筋肉がそれぞれの役割を果たすためにそれぞれの「特定の方向」に向かって収縮して関節運動が成り立ちます。このそれぞれの筋肉の調和の取れた動き。これが怪我の予防には必須なのです。
日常生活ではどうしても「いつも膝関節の動きを意識して」というわけにはいかないと思います。「なんとなく」歩いて、「なんとなく」走って、「なんとなく」しゃがんで、「なんとなく」立ち上がって・・・・そして「なんとなく」痛くなる。職業柄、こんな例を大変多くお見かけします。
意識が「なんとなく」であろうが関節に負担のかからない動作をしていれば「なんとなく」痛くなるような事はなかなかありません。「なんとなく」過度に関節に負担のかかる動作をしているから「なんとなく」痛くなっているだけで、「なんとなく」には罪はありません。
「関節に負担のかかる動作」に罪があるのです。
それならば、「なんとなく」関節に負担のかからない動作が出来る様に「身体の使い方」を理解し、動作を習得すればいいだけですよね。
「歳だから」という声をよくお聞きしますが、「歳」は関係ありません。「関節に負担のかかる動作」を「長年」やってきたから痛くなったのであって、「関節に負担のかからない動作」を「長年」やってもそんなに痛みは出ないんじゃないの?という事です。
大切なのは、動作の質。それを支えるのが身体の軸。だから「体軸づくり」なのです。
身体づくりは今も昔も必須です。「運動不足は緩慢な自殺である」というヨガの言葉もあるそうですよ。納得ですね。
元氣な身体で日々を元氣に過ごす。こんなにありがたく、幸せな事はないと思います。