怪我をしてからの期間が長いと手数がかかる。1週間前に犬と戯れていて右手の中指を突き指したんです。関節が腫れてこわばって手がグーになりません。どうにかなりますか?M Sで提示されたのは「I M:掌側の皮膚」・「I M:総指伸筋」・「I M:側副靭帯」う〜ん・・・まだ変化がよくわかりません。M Sで提示されたのは「背側骨間筋」う〜ん・・・ちょっと変化した感じがしますけど、まだ奥に痛みがあるしこわばります。M Sで提示されたのは「心臓P」・「肝臓P」・「左副腎P」・「膵臓P」・「横隔膜P」・「子宮P」・「I M:頸部伸展筋」・「I M:PIP関節離開」う〜ん・・・まだ中指の奥の痛みがありますね。M Sで提示されたのは「4」・「5」・「6」・「3」。あっ?まだ痛みはありますけど、明らかに痛みが軽減しています。M Sで提示されたのは「I M:右中指サポーター」「あっ!?痛み抜けた!完全にグーが出来る!ほら!握れてる!ほんのちょっとだけ引っかかるけど。」M Sで提示されたのは「マグネシウム」「あぁ!もう全く痛くない。痛くないわ!」中指に触れる事なくめでたし、めでたし。やはり、「痛み」はただのサイン。必ずしもその部分が悪いわけではない。例え突き指などの原因の明らかな外傷でも時間の経過と共に「元の状態に戻るために必要な施術を施す必要のある箇所」は変化する。これは間違いない。
前半の「変化がわかりません。」というところにもおそらく波動的な何らかの意味があるはず。以前は「変化がないこと=意味がないこと」なのではないかという不安に近い感情が湧くことがあったが、結果を見てみれば「変化がないこと」はただの過程であるということが多くの臨床経験で理解できつつある。そしてこのことを理解することが大変重要であるということは確信している。自分の変化をすべて感じ取れる人はいないですから。宇宙の中における人間という存在の「感覚」というちっぽけなもの。これがすべてである訳が無い。ちょっと変化した感じがあるという部分でルートは間違っていないという確信に変わり、次々とM Sをかけていく。施術過程の患者さんのリアクションに一喜一憂するようなことがなくなってきたことは、深層心理の部分で目の前の現象に対する理解が深まったということだろうか。探求あるのみ。わからないことはやってみるしかない。変化の実例を積み重ねる。信頼して来院してくださるみなさんに感謝です。期待に応え続ける。学びしかありません。