· 

馬と鹿と人と国と

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

今回は前2作とは趣が変わり、現在我々を取り巻く環境についての問題提起の要素の強い漫画となりました。「新聞」、多くの方が信頼を寄せる情報源である事は私もよく存じております。しかしこの度、この媒体の「顔」ともいえる一面記事でどう考えても納得のいく答えの見当たらない「大きな矛盾」を感じる記事と出会うことが出来ました。ご縁としか言いようがありませんね。この出会い。多くの方が感じられているのではないでしょうか。「国」は大丈夫か?「新聞」は大丈夫か?と。残念ながら全然大丈夫ではありませんね。こんな矛盾が堂々と一面を飾る国の子供を教育する学校はどのような状態なのかを想像すると戦慄を覚えます。学生たちにこんな質問責めにあったら現場の先生はどのように対応するのか。矛盾は明らかですから、質問に対する「答え」は導き出せません。これは現場で教育に携わっておられる方々にとっては地獄です。ここで教師がこの問題をあやふやにしてしまえば今度は「将来の我が国」が地獄です。「立場を利用してあやふやにすれば良い」という事を教育してしまうことになりますからね。それを見て「教師になりたい。」という希望を抱く学生さんも出てくる可能性がある訳ですから。本当にこれは由々しき問題です。

 

「新聞報道とはこのようなものである。」という世の中が到来しているのであれば、情報を受け取る側の「直観」と「判断力」を養うことの重要性を伝えること。教育現場でこれがなされなければ、大混乱の時代が到来するでしょう。今回の件で、「新聞」の格付けは2ランクほどダウンしたのは間違いありません。

 

正しい情報を正確に伝えてくれる。実績に基づくその信頼感がメディアの存在価値です。

 

国から発信される情報をただ横流しするだけの媒体となってしまっているなら、問題ですね。もし国の方針に誤りがある場合は、一斉に誤りを流布する危険性を持っている強大な影響力を持った媒体であるという自覚を持っていただきたいものです。国家の存亡に関わる由々しき事態。多くの人にとって「見る価値なし」とならない事を祈ります。戦後の歴史を学べば新聞という媒体が現在どのような状況であるのかはわかります。それを踏まえた上で現場の方々には国を思う心を持って頂きたいと心から思うのです。子供はこの国で育っていくのです。大人を、先生を見て育っていくのです。