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へいわの日常(日々遠隔づくし:右手の人指し指と左の足裏)

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

原因不明の指の痛みを訴えられて来院された方のお話です。原因不明の痛みは保険適用外ですから、当院独自の施術方法で臨床にあたらせていただきました。

 

痛みを訴えられている「部位」に焦点を当てて施術をしても「全体」をみる視点がなければ、施術自体がその身体のバランスを崩してしまう可能性があります。「痛み」というのは「脳」が出している「サイン」に過ぎません。今回の例で言えば「右の人差し指が痛い」という「感じ」に過ぎないということ。「サイン」ですから。もちろん、原因が右の人差し指にある場合もありますが、全く違う場所に原因があることも多々あります。そのような視点で人間の身体を観察する習慣がついてくると、痛いところばかりに焦点を当てていた頃の自分の視野の狭さを思い出して恥ずかしくなります。

 

視野を広げれば広げるほど「わからない事」もどんどん出てきます。しかし、「わからない事」に一つ一つ向き合い進んでいく事で、また新たな発見と出会えるような氣がしています。学びは尽きませんね。どんどん守備範囲が「常識」から離れていきます。「常識」は所詮狭い人知の範囲内。そこにこだわる必要性はありませんね。人が完璧でない以上当然間違いは起こります。ならば「常識」が間違っていることも当然あり得ますよね。「常識は人が作っている」。これをちゃんと知る必要がありますね。賢者が作れば常識もそれなりに。愚者が作れば常識もそれなりに。どちらも常識です。

 

 

「常識を疑え!」などというつもりはありません。「常識など疑って当たり前」ですから。

 

「常識」というものの存在さえ理解しておけば、それにどう対峙するかは自分で決めれば良い。自分の頭で考えた結果、「常識的」な行動をするのか、「非常識」な行動をするのかを決めればいい。それらは考えた結果ですからそれに基づく行動は当然個々人によって異なるもの。自分で考えた結果、行動を選択できる方はやはり魅力的ですね。最近、特にそう思います。