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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
続編がPart2まで進んでしまいました。来院される患者さんとの会話は本当に学びに富んだ貴重なものです(本編では「素晴らしい!」しか言ってませんが…(笑))。心や身体の変化というものが「現実」にどのように影響するのかということを日々、臨床で見させていただき、人間の持つ可能性を感じさせていただいております。
人生には「今」しかない。
これは私が常日頃から大切にしている考え方です。「今」の過ごし方で「未来」が決まるし、「過去」の過ごし方で「今」が決まっている。これに例外はありません。すべて必然です。
例を挙げてみましょう。
身体に悪いものを食べ続けた(過去)→体調が悪くなり病氣と診断された(今)…さあどうする?
⒈身体に悪いものを食べ続ける。だっておいしいんだもん。(今)→悪化。(未来)
⒉食べ物に氣をつけて生活を改める。だって命が大切だから。(今)→食べ物が原因の不調なら改善。(未来)
身体に悪いものを食べれば、身体の調子が悪くなる。(必然)
今話題の注射も例えやすいですね。
重大な副反応がある注射を2回接種した(過去)→原因不明の体調不良(今)…さあどうする?
⒈3回目以降も打ち続ける。だってみんな打ってるんだもん。(今)→重大な副反応の可能性。(未来)
⒉感染予防効果が無いなら打つ意味がないからもう接種をしない。だって自分の免疫力・自然治癒力を高める行動をすればいいだけだもん。(今)→副反応の恐怖とは無縁。(未来)
副反応が明示されてある薬を身体に入れれば、そのリスクを負う。(必然)
すべて「今」の行動の積み重ねです。目標を定めて、「今」の行動を決断する。「今」に集中して「過去」や「未来」へ思いを巡らせてしまう自分を律する。「決めて断つ(決断)」。「過去」や「未来」への意識のブレを断ち切り、「今」自分がやると決めた行動に集中する。
私、「決断」が出来ないんです。という言葉をお聞きすることが最近よくありますが、
「私」は意識が「今」にいないんです。
と同義です。だから、何も変わらない。当たり前ですね。「今」を生きていないのですから。自分の意識が「今」にない人がほとんどと言ってもいいくらい多くの人が「今」を忘れています。その結果として、「今」の肉体が悲鳴を上げる。肉体が「悲鳴」というレベルのサインを出すまで「今」の自分が何かしらの異常をきたしていることに氣付くことすら出来ていない。非常に危険なことです。
自分が影響を及ぼすことが出来るのは「今」しかないのです。であるならば、まず自分を「今」に戻す。日本には外から家に帰ってきたら「ただいま。」という習慣、挨拶があります。
社会に出れば、様々なことに氣を使い「自分の今」に集中出来ることばかりではありません。多くの場合、他人の「今」に巻き込まれているというのが現状であると言えるでしょう。しかし、それでは「自分の今」が無くなってしまう。
それではいけないから家に帰ったら「ここは私の家ですよ。自分の今に戻っていいのですよ。」そう自分に宣言するという意味で「ただいま(只今)」という言葉があるのです。日本の伝統文化には本当に感服いたします。このような知恵に富んだ伝統を絶やすことなくまず「ただいま(只今)」に意識を向けることから始めましょう。