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へいわの日常(高齢者のトレーニングは質がすべて)

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

「お正月が迎えられるとは思わなかった。」とのお言葉、大きな不安を抱えてのスタートだったことがよくわかります。ご家族に連れてこられて、脚のふらつき、力感のなさの改善に定期的に取り組んできた結果、歩行は問題なく、軽くサンドバッグの打ち込みが出来るほどに回復。ご家族の方は「まだ家にいる時は動作はゆっくりなんです。」とおっしゃられていますが、たまにご自身の畑で収穫した作物をご自身で収穫して当院に持ってきてくださったり、だんだんと元氣になられていく姿を拝見すると嬉しいですね。

 

トレーニングもそんなにハードなことをやった訳ではありません。なんせフラフラフラフラ・・・という状況ですから、出来る運動は限られる。体力も限られているため、「どの運動を、何の目的で」行うのかということを常に明確にし、トレーニングメニューを作成し、実施していただいたところ、だんだんと状況が改善。やはりトレーニングは「質」である。・・・という事を感じたためマンガに絵描かせていただきました。

 

「以前、ジムで運動をしていたんだけど私は効果が出なかった。」

 

こんなお言葉をいただくことがありますが、その原因を探っていくとほとんどが「目的」と実施しているトレーニングの「効果」が大きく「ずれ」ていることに行き着きます。そのような無駄を省き、目標を達成するため己の肉体と向き合っていらっしゃる皆さんとのトレーニング時間は、私にとってもエネルギーレベルの高い、心地よい時間なのです。少しずつ、やればできるのです。