突き指して指が曲がりません。

今日も楽しい一日を過ごさせていただきました。ブログに書きたいお話は沢山あるのですが今日は中学生バスケットボール選手の施術の時に思いついたマンガのネタを文章で残しておきます。もちろんFICTIONですからそのつもりで読み進めていただけると幸いです。

 

「土曜日にバスケットボールをしていて突き指をしてしまいました。右手の小指と薬指が曲がりません。」とA選手がおばあちゃんと一緒に来院されました。非常に受け答えのしっかりした選手だなぁと思っていたらチームのキャプテンをしているとのこと。さすがですね。

 

患部を確認してみると、確かに腫れて曲がらない状態で、関節部は少しだけ青っぽく血色の良くない状態です。色や腫れ具合、可動域からすると小指・薬指はもしかすると少しだけ骨に異常があるのかも…という感じです。まあ、意識の施術は骨折も捻挫も大して関係ありませんから、その旨をA選手とおばあちゃんにお伝えして、施術の説明を院長が行います。

 

院長「今の説明で何となくわかった?チャクラとか意識とか。」

A君「何となく・・・。」

院長「よ~わからん施術だってことはわかった?」

A選手「はい!」(めっちゃ素直。)

院長「あ~たぶんいけると思います。この感じならいけます。」

おばあちゃん「おねがいします!」

院長「私も正確に施術の説明をできているとは思っていないんで、施術に対する理解は何となくでいいです。まあ、やってみましょう!では、いきます。」

 

そして初手。

 

院長「どうですか?」

A君「あっ。ちょっと違います。少し曲がります。」

院長「よし、オッケーです。これをひたすら続けます。」

A君「わかりました。」

 

こうやって続けていたら順調に患部に変化が出てきました。途中でお母さんが施術所に到着。

 

お母さん「こんばんは!夜遅くにすいません。息子がお世話になってます。・・・どうですか?」

院長「順調です。結構、動くようになってます。」

お母さん「えっ?(マジで?)」

A選手「結構、曲がるようになってる。ホレ。」

お母さん「ははは・・・本当じゃな。」

 

こんな感じで施術を継続です。

 

お母さん「あんた、シュート出来そう?」

院長「あっ、そうですね。ボールを持ってくるんでシュートの真似事してみて下さい。・・・はい。やってみて。」

A選手「あっ、出来る。」

お母さん「えっ?痛くないん?」

A選手「もう、ほとんど痛くない。」

お母さん「ホントに?」

 

そしてもう少し施術を継続していたら

A選手「もう、シュートは痛くないです。」

 

A選手のこの言葉を聞いた後のお母さんの行動が面白かったです。

 

お母さん「ハイ、じゃあパス、パスやってみよう!」

ここでA選手はお母さんにボールをポンと渡す。

 

次の瞬間、ビュッ!(お母さんの至近距離の超高速パス!)バシッ!(A選手のボールをキャッチする音)

 

院長「ちょっと、お母さん!マジ!?(本氣でゾッとしました。)」

 

さっきまで指が腫れて曲がらなかった我が子に対するパスの威力ではなかった氣がします。

たぶん、私なら突き指していたでしょう。(笑)

 

院長「A君、指は大丈夫なん?今のでも。」

A選手「全然、大丈夫です。」

 

今日もいい一日でした。漫画を描くと寝不足になるので帰ります。

自然治癒力は本当に凄い。人間はスゴイ。