本日はご夫婦で来院されているAさんです。昨日来院された方の「イメージで動作も変化する」というお話を施術中に伝えさせていただいたところ・・・
Aさん「先生、そんなのもいけるの?全然痛みは無いけど、私も階段から降りる動作をする際にバランスが取りにくくて不安なのよ。バランスが取りやすくなったら助かるんだけど・・・。」
院長「えっ、そうなんですか?」
日頃から結構元氣なAさんなので、そんな事を思っている事には全く氣付けていませんでした。不覚です。
院長「やってみましょうか。バランスが思ったように変化するかどうかはやってみないとわからないですけど。」
Aさん「やってみてもらえる?」
院長「もちろんです。その部分に対して日常的に意識を向ける事が多いなら行けるかもしれません。氣になってるって事は意識を向けてるって事ですから。」
Aさん「そうなの?」
院長「おそらく。意識施術とは相性のいい状態だと思います。逆に日常生活で全く意識していない事について意識施術でどうにかしようとしてもまず不可能です。例えば傍から見た場合に明らかに運動に異常をきたしている場合でも、本人がそれを異常と認識せず、正常だと認識していればどうしようもありません(『歳だから仕方ない。』はこの典型パターンです。)そういう場合はそれを異常であると認識することが先決ですが、異常だと認識していなければ治療院には行かないですよね。(笑)」
Aさん「確かに。そりゃそうね。私は違うわ・・・じゃあ、お願いします。」
院長「では、まず階段昇降の動作を確認します。昇りは大丈夫ですか?」
Aさん「(段をのぼってから)・・・大丈夫です。」
院長「では、そこから段を降りてみて下さい。そこで不安はありますか?」
Aさん「やっぱりありますね。手すりみたいにつかまれる場所を探しちゃいます。」
院長「なるほど。では、階段を降りる際にどこも持たなくても安定している動作のイメージをしてみて下さい。」
・・・こんな感じで施術をさせていただき、施術後、
院長「どうですか?階段、降りてみましょうか。」
Aさん「あ~、確かに安定してるわ。」
院長「本当ですか?確かに姿勢はいいですけど。」
Aさん「はい。どこに力を入れたらいいか分かった感じがします。ふ~ん。なるほど。」
院長「変化がわかりますか?」
Aさん「わかります。力を入れるポイント。どこを意識すれば安定するのかがわかった感じです。」
院長「ほ~。」
Aさん「こんな感じで日頃の階段を降りる動作をすればいいのね。なるほど。いい感じ。」
・・・こんな感じのAさん。最後に症状に応じた、日常生活で取り入れられる氣功の体操を指導させていただきました。
皆さんがどんどん元氣になっていくのが嬉しいですね。イメージはスゴイ。
日頃、何度も接していても「聞くまで氣が付けない事もある。」これは、注意しなくてはいけませんね。言っていただいてよかったです。ある患者さんの施術のお話が次の患者さんの施術の中の何かに繋がる。実際に起こった出来事のお話は様々なキッカケを生みます。「私もそれ、氣になってます!」という事はどんどん言っていただくと、より有意義な時間を過ごしていただけると思います。素直に自分を信じて、氣になることは試してみればいいんです。そうすると、素晴らしいドラマが生まれる事があるんです。