本日はちょっと変わった患者さんが来院されました。
これからトレーニングをするために、待合で着替えをしていた自転車選手(Aさん)が玄関の外をじっと見ていたので、
院長「Aさん、どうしたんですか?何を見てるんですか?」
Aさん「いや・・・何か玄関のガラスの扉にドンって当たったような音がしたんで・・・」
そこで玄関の扉に目を向けると、地面に羽を広げた白と黄色と黒の羽の鳥が首を高速で動かして「突っつく」動作をしていました。何を突っついているのかと思って、その鳥のくちばしの先を見てみたら、そこにうずくまった状態のスズメが!
院長「これはいけません。」
ということで、玄関の扉を開けたらその鳥はパタパタパタっと羽ばたいて駐車場のフェンスへ逃げていきました。でも、そこにいるスズメはピクピクうずくまった状態で羽ばたこうとしません。かなり高速で突かれていましたからね。一方的にボコボコにされてる感じ。野生は厳しい世界ですね。
さすがに触ろうとして近づいたら逃げるだろうと思ってスズメに手を伸ばしても・・・全然逃げません。そして、ピタっと手でスズメに触れることが出来ました。ピクピクピクピク・・・。しばらくこんな状態だったのでとりあえずナデナデ身体をさすってあげる事しか出来ませんでした。そのスズメは右足を身体の下に変な形でたたんだ状態で身体を傾けた姿勢でずっとうずくまってピクついていたので「骨折か?」と思い、少し身体の下に指を差し込んで右側の胴体をチョンと少し浮かせてあげたら何とか立てました。
院長「あなた、なんとか立てますね。」
それで飛び立つのかと思ったら全然飛び立たないので、ずっと頭をなで続けました。
院長「あっ、かめはめ波みたいな感じで氣功のエネルギーを送ってみようか?」
Aさん「あっ、いいかもしれませんね。」
院長「はぁ~!」
・・・とやってみましたが、こちらをずっと見つめているだけで全然飛び立ちません。
スズメ「この人、何しとんや?」
・・・こんな感じでしょうか。
院長「やっぱりそんなにすぐに回復しないよね。どうしようかなぁ。エサとかないしなぁ・・・。」
・・・とAさんのほうを振り返ったら
Aさん「あっ!先生!飛んでいきましたよ!ほら、あっち!」
院長「えっ?」
・・・もう手元にスズメはいませんでした。
めでたし、めでたし。
こんな患者さんの来院もたまにはいいですね。元氣になって、よかったよかった。
今日も心地よい一日でした。